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『Mommy/マミー』のグザヴィエ・ドランがTVドラマに初挑戦。
30年前の事件にかき乱される家族を描いた究極のサスペンスを独占日本初配信&放送!
日本でも高い人気を誇るカナダ・ケベック州出身の映画監督、俳優グザヴィエ・ドラン。“カンヌの申し子”の異名を持つ天才として、『Mommy/マミー』や『たかが世界の終わり』など話題作を発表し続けてきた。そんなドランが今回、自身にとって初挑戦となるTVドラマに挑む。同名舞台が原案の本作は、ドラン自身が脚本・監督・製作・出演を務め、30年前に起きた事件とそれにかき乱される家族の姿を描いた究極のサスペンスとなっている。(全5話)
あらすじ
1991年、ケベック州の郊外。ラルーシュ家のジュリアン、妹のミレイユと、向かいに住むゴドロー家のロリエは仲良し3人組だった。しかし、ある夜の事件を境に3人の人生は一変。ミレイユは秘密を抱えたまま町を離れ、家族と距離を置いていた。それから約30年。母マドが危篤という連絡を受け、ミレイユが帰郷し、ジュリアンとパートナーのシャンタル、次男のドゥニ、ドラッグのリハビリ施設から出て来たばかりの末っ子エリオットら家族が再び集まることに。そして、マドが残した予想外の遺言が引き金となり、葬り去られていた嘘と秘密に翻弄されることとなる。はたして“あの夜”いったい何が起きたのか―。
深掘りコンテンツ
グザヴィエ・ドラン監督/日本独自インタビュー
『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』の配信にあわせ、グザヴィエ・ドラン監督が作品についての思いを日本の視聴者に向けて語ってくれました。ぜひ本編とあわせ、本稿もご一読いただければと思います。
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深掘りコンテンツ
グザヴィエ・ドランによるディレクターズ・ノート『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』
グザヴィエ・ドラン監督(『Mommy/マミー』『たかが世界の終わり』)初のTVドラマ『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』について、監督自身が綴ったディレクターズ・ノートを公開。
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イントロダクション
グザヴィエ・ドランがTVドラマに初挑戦!“自身の200%をかけた”意欲作が登場
2019年に19歳で発表した長編デビュー作『マイ・マザー』がカンヌ国際映画祭監督週間で上映されたことをきっかけに世界中から注目を集めてきたカナダの俊英、グザヴィエ・ドラン。続く『胸騒ぎの恋人』や『わたしはロランス』も同映画祭で上映され、2014年に『Mommy/マミー』で審査員賞を受賞、2016年には『たかが世界の終わり』でグランプリを受賞し“カンヌの申し子”の異名がつくほど、その才能で話題作を生み出してきた。今回、そんな彼が満を持してTVドラマに初挑戦。“自身の200%をかけた”と語る本作は、ドランの作家性を凝縮したような濃密な5時間に仕上がっており、「家族」などこれまでも語られてきたテーマはもちろん、空想と現実が突如として切り替わる独特の演出や、細部にまでこだわった美術や衣装など、ファンにとっては様々な過去作を彷彿とさせるたまらない要素が詰まっている。
映画音楽の巨匠ハンス・ジマー&デヴィッド・フレミングによるオリジナル楽曲が実現
音楽は『DUNE/デューン 砂の惑星』でアカデミー作曲賞を受賞した巨匠ハンス・ジマーが担当。彼と共に同作の音楽を担当したデヴィッド・フレミングと再びタッグを組み、美しいオリジナルスコアで物語にひりひりするような緊迫感を与えている。実は、当初予定していた音楽家が降板し困っていたところを、自身と同じくケベック州出身のドゥニ・ヴィルヌーヴの紹介でハンス・ジマーの連絡先を教えてもらったというドラン。忙しいから無理だろうと「ダメ元」で電話をしたというが、なんとハンス・ジマーは快諾。カナダ出身の天才監督同士の絆が新たな可能性を切り開くこととなった。もちろんドランの作品らしく印象的に様々な曲が使われる演出は健在で、カナダ出身のセリーヌ・ディオンのほか、OASISやルーファス・ウェインライトなど人気ミュージシャンによる楽曲が登場するのもポイント。
“あの夜”いったい何が起きたのかー。ラスト15分まで展開の読めない究極のサスペンス
本作ではケベック州の郊外を舞台に、30年前に起きた事件に時を超えてかき乱される家族の姿を、過去と現在を行き来しながら緊迫感たっぷりに描く。メインとなるのはそれぞれが問題を抱える四人の兄妹とその家族で、ラストの15分まで展開が全く読めない究極のサスペンスとなっている。その一方で、ドランが今まで描き続けてきた家族の物語でもあり、キャラクターたちが事件に、お互いに、そして自分自身に向き合う姿を、緻密な構成で映し出している。ホラーやスリラーといったジャンル映画の質感も持ちながら、家族を描いたヒューマンドラマでもあるという、ドランにしか描けない新たな世界感が生み出された。
カナダの劇作家ミシェル・マルク・ブシャールの演劇をドラマ化し、脅威のIMDb 8.4点という高評価をマーク
原案はドランと同じくケベック州出身の劇作家、ミシェル・マルク・ブシャールの同名舞台。ベネチア国際映画祭のコンペティション部門で国際批評家連盟賞を受賞した『トム・アット・ザ・ファーム』もブシャールの戯曲をドランの脚本・監督・主演で映画化した作品であり、今回はそれに次ぐ舞台の映像化となる。2019年に舞台を見て衝撃を受け、上演中にすでに頭に映像が浮かんでいたというドランは早速製作に乗り出し、ついにTVドラマが完成した。そんなドランとブシャールというタッグが復活した今作では、IMDbで脅威の8.4点という高評価を獲得。さらに2023年1月にはサンダンス映画祭でも上映され高い評価を受けるなど、世界的な注目を集めている。※2023年1月末時点
“ドラン組”おなじみ俳優から原作舞台のオリジナルキャストまで、ケベック州出身の実力派俳優が集結
ドラン作品では母親役で常連のカナダを代表する名優アンヌ・ドルヴァルが、本作でも4兄妹の母親役で出演。主要キャストの4人は原作となった2019年の舞台のオリジナルキャストがそのまま同じ役を演じており、骨太のキャスティングも見どころ。さらに『レ・ミゼラブル(2019)』でセザール賞の有望若手男優賞を受賞したジブリル・ゾンガが、ジュリアンの大学の教員役で出演するなど、脇を固める実力派俳優陣にも注目だ。
エピソード
ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと #5[最終話]
第5話「ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと」…2019年。母の葬儀のあと、エリオットは薬物の過剰摂取で病院に運ばれる。病室には心配した家族やステファニーが集まっているが、ジュリアンの姿がない。一向に連絡のつかないジュリアンにドゥニは苛立つが、エリオットが目覚めると、交通事故を起こしてボロボロになったジュリアンがようやく病室に到着。ジュリアンはついに「あの夜」の真実を家族に告白する―
キャスト&スタッフ
- 監督
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- XAVIER DOLANグザヴィエ・ドラン
- 出演
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- JULIE LEBRETON ジュリー・ルブレトン
- PATRICK HIVON パトリック・イヴォン
- ERIC BRUNEAU エリック・ブルノー
- XAVIER DOLAN グザヴィエ・ドラン
- ANNE DORVAL アンヌ・ドルヴァル
ジャンル | サスペンス / ドラマ |
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本編時間 | [字]67分 |
制作 | 2022年 カナダ |
- 字幕版
キャスト&スタッフ
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ミレイユ(ミミ)
演:ジュリー・ルブレトン/ジャスミン・ルメー
ラルーシュ家の長女。14歳の頃に起きた事件をきっかけに、町を出て家族と音信不通になるが、母が危篤と聞いて約30年ぶりに帰郷。エンバーミングを職業としている。
ジュリアン
演:パトリック・イヴォン/イライジャ・パトリス=ボードロ
ミレイユの兄でラルーシュ家の長男。ドラッグと酒を断ち12年になり、大学に復学中。何かのトラウマを抱えて生きている。
ドゥニ
演:エリック・ブルノー
ラルーシュ家の次男。家族の中で頼りになる人物で、末っ子のエリオットや、ジュリアンのパートナーであるシャンタルにも頼られている。
シャンタル
演:マガリ・レピーヌ・ブロンドー
ジュリアンのパートナー。ラルーシュ家の支柱的存在で、弟たちからも信頼されている。
エリオット
演:グザヴィエ・ドラン
ラルーシュ家の末っ子。薬物中毒に苦しんでおり、リハビリ施設から出所したばかり。
マドレーヌ(マド)
演:アンヌ・ドルヴァル
ラルーシュ家の母親。亡くなる直前、ある人物からの電話に取り乱したまま、波乱の種となる遺書を残し亡くなってしまう。
ステファニー
演:ジュリアン・コート
帰ってきたミレイユと同じ施設で働いている。とあることをきっかけにエリオットと近付く。
ロリエ・ゴドロー
演:ピエール・ガブリエル・ラジョイ
ラルーシュ家の向いに住んでいたゴドロー家の息子。幼少期のミレイユ、ジュリアンと家族ぐるみで仲がよかった。
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監督・脚本・製作・出演 グザヴィエ・ドラン(『Mommy/マミー』) 音楽 ハンス・ジマー、デヴィッド・フレミング(『DUNE/デューン 砂の惑星』)
ムービー
【予告編】グザヴィエ・ドラン監督がTVドラマに初挑戦
【インタビュー】グザヴィエ・ドラン監督が語る『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』
ドラン監督メッセージ
『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』
グザヴィエ・ドラン ディレクターズ・ノート
私はずっとジャンル作品が大好きでしたが、これまではどちらかといえば母親と息子の親子関係、家族間の確執、疎外された人々といったテーマを中心にしてきました。人は自分が知っていることを描くものだと言われますが、10年の月日を経て、私自身も変わっていくのを感じていました。
ですから、性的暴行を受けたひとりの少女が30数年後に家族のもとを訪れる姿を描いたミシェル・マルク・ブシャールの舞台「La nuit où Laurier Gaudreault s’est réveillé(原題)」を観劇した時、まさに自分のやりたいことが目の前に繰り広げられていると思いました。ミステリーとホラーが融合した家族ドラマを観ながら、1時間もたたないうちに私はすでにこの物語のシリーズ化をイメージしていたのです――舞台で描かれているすべてのエピソードや過去と現在の結びつけ方をスクリーンでどう描けばいいのか思い描いていたのです。さらに結末に大きな衝撃を受け、自分の次回作にこの作品以外は考えられないと確信したのです。
子供の頃に観ていたティーンドラマや初めてひとり暮らしをしたアパートで貪るように見ていた数々の映画の中でも、ホラーやスリラーはいつも私を夢中にさせてくれました。折に触れて自分も思い切って挑戦してみようかと思いましたが、当時の自分はまだ一歩踏み出す自信を持てずにいました。
しかし2011年、喪失の悲しみを機に出口の見えない世界に身を置くことになった青年のサイコセクシャルとストックホルム症候群を描いたブシャールの別の舞台“トム・アット・ザ・ファーム”を観て――私はついに舞台作品の映像化を決意しました。この舞台作品がまだ新人の私の挑戦を後押ししてくれたのです。まさにジャンル作品との出会いが私の人生を決める瞬間になりました。これ以後、私は再び映像化の機会を模索し続けていました。そのためミシェル・マルクの別の舞台作品を手掛けるというのは当然の流れのように思えました。
『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』はホラーとスリラーの要素が強く出ているように見えますが、ヒューマンドラマも描かれています。ラルーシュ家の幸せだった日々、憂鬱な日々、過去のいくつもの過ち、彼らの行く末を決めることになった数々の出来事が綴られています。登場人物たちがこれまで頑なに守ってきた秘密が暴かれることによって、闇に包まれていた悪夢も蘇ります。それは夜見る夢などではなく、彼らの心の傷をえぐり出し、たとえ明るい日差しの中にいても容赦なく付きまとう悪夢なのです。
このドラマには、人間の暴力性のほかに、逆境、恥、憎しみなどに直面した時、それらに屈したことで受けた惨い扱いなどが描かれています。しかし大部分に描かれているのは、我々もかつては子供だったこと、そして、惨い扱いに直面しどんな大人になったのかということです。そこには真実から目を背けるために受け入れてしまった歪んだ依存心、嘘、誤った信念などが描かれているのです。
コメント
海外ドラマ『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』
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