「ジャッカルの日」がベストセラーとなったフレデリック・フォーサイスの小説を映画化したサスペンス。元ナチスの秘密組織“オデッサ”を執念で追う記者を演じたジョン・ヴォイトの迫真の演技が光る。創作ではあるものの、戦後、元ナチス親衛隊の逃亡を助ける組織が存在した事実を基に、実在の元強制収容所長ロシュマン（映画公開後、潜伏先の南米で逮捕）が登場するなど、虚実織り交ぜたリアリティがサスペンスに活かされている。

１９６３年、西ドイツのハンブルグ。フリー・ジャーナリストのミラーは、旧知の警官からある自殺した老人の日記を秘かに手渡される。それは、第二次大戦中にナチスによって収容所に送られたユダヤ系ドイツ人のもので、ナチス親衛隊ロシュマン大尉の残虐非道な行為の数々が生々しく記されていた。戦慄したミラーはさっそく老人の周囲を調べ始めるが、間もなく彼は何者かに命を狙われるようになる…。

• RONALD NEAMEロナルド・ニーム

• JON VOIGHT ジョン・ヴォイト
• MAXIMILIAN SCHELL マクシミリアン・シェル
• MARIA SCHELL マリア・シェル
• MARY TAMM メアリー・タム
• DEREK JACOBI デレク・ジャコビ