１９世紀、イタリア統一という歴史の波に翻弄され没落してゆく名門貴族の人間模様を格調高く描いた歴史絵巻。バート・ランカスター、アラン・ドロンを始めとした豪華キャストが織りなす重厚な人間ドラマや、全編の３分の１を占める壮麗な舞踏会シーンなど、見応えたっぷり。自らも名門貴族出身であるルキノ・ヴィスコンティ監督ならではの退廃的な美意識が全編に満ち溢れ、独特の哀感を醸し出し、カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞。

１８６０年、統一戦争下のイタリア。腐敗した貴族支配からの解放を目指す統一運動の波は、“山猫”の紋章を持つ名門貴族サリーナ公爵家が長らく統治してきたシチリア島にも押し寄せてきた。公爵は自らの終焉を感じながらも優雅に振る舞うが、彼が目をかけていた甥は時代の変化に機敏に乗り、革命軍に参加するため旅立つ。公爵はそんな若い甥の姿に、新たな未来への夢を託し、自らの消えゆく運命に向き合おうとする…。

★カンヌ国際映画祭パルムドール受賞。

• LUCHINO VISCONTIルキノ・ヴィスコンティ

• BURT LANCASTER バート・ランカスター
• ALAIN DELON アラン・ドロン
• CLAUDIA CARDINALE クラウディア・カルディナーレ
• RINA MORELLI リナ・モレッリ
• PAOLO STOPPA パオロ・ストッパ