十二人の怒れる男[地上波放送版][吹]
殺人事件の評決をめぐり白熱の議論を展開する12人の陪審員を描き、陪審員制度の問題点を浮き彫りにした法廷サスペンス・ドラマの名作。監督は『評決』のシドニー・ルメット。出演は『黄昏』のヘンリー・フォンダと『波止場』のリー・J・コッブ。ベルリン国際映画祭金熊賞(最優秀作品賞)受賞。【ストーリー】真夏のニューヨーク。法廷では、17歳の少年が起こしたとされる殺人事件に関する審理が行なわれていた。少年の容疑はナイフで父親を刺殺したというもの。やがて審理が終わり、12人の陪審員たちは陪審室で評決への討議を開始する。事件は当初、誰が見ても有罪と思われたため、すぐに評決に達するものと見られていた。だが、1回目の投票でただひとり、陪審員8番が無罪を主張。有罪と決する確たる証拠がない、というのがその理由だった。陪審判決は全員一致でなければ決められない。こうして彼らはそれぞれ持論を陳述し、熾烈な論戦を繰り広げていくが…。