バリー・リンドン
サッカレーの同名小説の映画化。18世紀ヨーロッパを舞台に、貴族に成り上がっていく野心家で日和見主義者のアイルランド人青年の栄華と没落の半生を描いた歴史大河ロマン。監督は『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリック。出演は『ある愛の詩』のライアン・オニールと『キャバレー』のマリサ・ベレンソン。アカデミー撮影賞、歌曲・編曲賞、美術監督・装置賞、衣裳デザイン賞受賞。【ストーリー】18世紀、アイルランド。幼くして父を亡くし母の手ひとつで育てられた青年レイモンド・バリー。彼はある日、恋敵の英国軍将校に決闘を挑んで打ち勝つが、警察沙汰になることを危惧する友人の助言に従い、故郷を離れ逃亡と放浪の旅に出ることになる。道中彼は一文無しになり、その後英国軍の歩兵になるも脱走、やがてプロシア軍に入隊したことが縁でオーストリア皇帝の息のかかったシェバリエという男に出会う。やがて意気統合したふたりは、賭博で儲けた金であてのない流れ者生活に浸っていった。そんなある日、バリーはベルギーの豪華ホテルで富豪の貴婦人レディー・リンドンに出会い、わすか6時間後には彼女の心をすっかり射止めてしまう。こうして、バリーの豪華絢爛な貴族生活が始まることになるが…。