１９７０年代、ボブ・ディランと比較される才能を持ちながら、忽然と姿を消した幻のシンガー・ロドリゲス。スウェーデンの映画監督が、自殺説も噂されたロドリゲスの奇跡のような人生を辿り、米レコード業界の裏側にも迫った珠玉の音楽ドキュメンタリー。アカデミー長編ドキュメンタリー賞に輝き、米国で異例のロングラン・ヒットを記録した本作。ロドリゲスの歌が、南アフリカで“革命のシンボル”となった謎を解き明かしてゆく。

１９６８年、デトロイトの場末のバーで歌う姿が大物プロデューサーの目に留まり、１９７０年にアルバム『Ｃｏｌｄ　Ｆａｃｔ』でデビューしたロドリゲス。将来を嘱望されるも商業的には大失敗に終わり、いつしか彼は音楽界から姿を消す。だが、運命に導かれるように海を越えた音源は、反アパルトヘイトの機運が盛り上がる南アフリカの地へ。彼の音楽は体制を変えようとする若者たちの胸に突き刺さり、革命のシンボルとなってゆく。

★アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞。

• MALIK BENDJELLOULマリク・ベンジェルール

• RODRIGUEZ ロドリゲス