北欧を代表する映画監督イングマール・ベルイマンが、ベルリン国際映画祭で金熊賞に輝いた人間ドラマの名作。車で移動中の老医師の姿と、彼が夢の中で見る過去の出来事を交互に描きつつ、人生の終盤に差し掛かった主人公の孤独や悔恨を浮き彫りにしてゆく。淡々としながらも徐々に情感がこみ上げてくる深遠な人間描写が魅力で、後にアンドレイ・タルコフスキー監督が、オールタイム・ベストの１本に挙げたことでも注目を集めた。

息子の妻マリアンヌと一緒に式典へ向けて車を走らせていた老医師のイーサク。まどろみ始めた彼は、夢の中でかつての婚約者で実の弟に奪われてしまったサーラと出会う。現実に戻った彼は無銭旅行中の３人の若者を拾うが、天衣無縫な彼らに接したことで無為に過ごした過去に対して悔いを感じるようになる。イーサクは若者たちを下ろした後も現実と夢の中で様々な人と出会い、自分が歩んできた人生に想いを馳せるのだが…。

★ヴェネチア国際映画祭イタリア批評家賞、ベルリン国際映画祭金熊賞受賞。

• INGMAR BERGMANイングマール・ベルイマン

• VICTOR SJOSTROM ヴィクトル・シェストレム
• BIBI ANDERSSON ビビ・アンデルセン
• INGRID THULIN イングリッド・チューリン
• GUNNAR BJORNSTRAND グンナール・ビヨルンストランド
• MAX VON SYDOW マックス・フォン・シドー