火の山のマリア

ベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いたヒューマンドラマ。農業を営むマヤの母娘の姿を通してグアテマラが抱える社会問題を描き出す。

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解 説

ベルリン国際映画祭銀熊賞の一部門で、映画芸術に“新たな視点”をもたらした作品に授与されるアルフレッド・バウアー賞に輝いたヒューマンドラマ。これが長編デビューとなるグアテマラの新鋭ハイロ・ブスタマンテ監督は幼少期をマヤ文明の地で過ごし、本作では現地の人々を役者として起用。監督自らが取材で得た事実も織り込み、マヤ人母娘の姿とグアテマラが抱える社会問題をドキュメンタリーのような臨場感で描き出した。

あらすじ

農業を営む両親と暮らす17歳のマヤ人のマリア。家族の生活は貧しく、農作物を収穫できなければ借地を追い出されてしまう。そこで両親は地主でコーヒー農園の主任イグナシオにマリアを嫁がせようとするが、彼女は農園で働く青年ペペに惹かれていた。アメリカへ行くという彼に「一緒に連れて行って欲しい」と頼み、処女を捧げるマリア。だが彼は1人で旅立ってしまう。やがて農場が蛇被害に悩まされる中、マリアの妊娠が発覚する。

★ベルリン国際映画祭銀熊賞(アルフレード・バウアー賞)受賞。

原語は中央アメリカのグアテマラに暮らすマヤ人の言語であるカクチケル語。

監 督

出 演

ジャンル ドラマ / ヒューマン
本編時間 [字]94分
制作 2015年 グアテマラ=フランス
原題 IXCANUL
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