群衆[町山智浩解説付]
「STARセレクション 町山智浩の“最も危険なアメリカ映画”」本編前に町山智浩さんによるオリジナル作品解説を放送します。
放送日時
解 説
アメリカの良心を問い続けてきたフランク・キャプラ監督が、メディアによって架空の英雄に仕立て上げられた男の顛末と群集心理を描いた社会派の人間ドラマ。ヒーローとなってゆく元野球選手で無職の男ジョン・ドー(名無し男)をゲイリー・クーパーが好演。世間を操作しようとするメディア、世論に左右される群衆、その群衆を利用する経営者、という構図は現代にも通じる問題であり、今なお輝きを失わない名作となっている。
あらすじ
新聞社を解雇された女性記者アンは、腹立ちまぎれに“ジョン・ドー”なる架空の名で新聞に投書をする。その内容は社会の不正に抗議するため、市庁舎の塔から投身自殺すると宣言したもの。その記事は一躍世間の話題となるが、すぐにそれがアンの仕業であることが発覚する。その架空の論説を掲載すれば新聞が売れるとアンにそそのかされた編集長は、アンを復職させ、失業中の元野球選手ウィロビーを騙してジョンに仕立て上げるが…。
監 督
- FRANK CAPRAフランク・キャプラ
出 演
- GARY COOPER ゲイリー・クーパー
- BARBARA STANWYCK バーバラ・スタンウィック
- WALTER BRENNAN ウォルター・ブレナン
- EDWARD ARNOLD エドワード・アーノルド
- SPRING BYINGTON スプリング・バイイングトン
ジャンル | ヒューマン / 社会派 |
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本編時間 | [字]131分 |
制作 | 1941年 アメリカ |
原題 | MEET JOHN DOE |