アラン・ドロンが自身の制作会社アデル・プロで製作・主演した、オカルトとファンタジーの要素を持った異色作。死神との取引で、息子の命と映画の完成とを引き換えに世界の壊滅に手を貸すというアニメーション監督の葛藤と闘いを描く。現代のテクノロジーを利用して、コンピューターで人間の生死を操る死神。奇抜な設定ながら、愛する家族のために奔走する父親の姿が普遍性を生み、親子愛というドラマを紡いでゆく意外性も魅力的。

妻と別居したアニメーション映画監督のジャンは、息子と２人で幸せな生活を送っていた。ある日ドライブに出かけた２人は、交通事故に遭遇。ジャンは即死し、息子も瀕死の重傷を負ってしまう。死の淵で死神と出会ったジャンは、息子の命と映画の完成を引き換えに世界の壊滅へ手を貸すことを迫られる。死神はジャンの制作するアニメーションを利用して、魔界の力によって地球を暴力と破壊と死で満たそうと企んでいたのだった…。

• RENE MANZORルネ・マンゾール

• ALAIN DELON アラン・ドロン
• CHRISTINE BOISSON クリスティーヌ・ボワッソン
• JEAN-LUC MOREAU ジャン・リュック・モロー
• ALAIN MUSY アラン・ミュジー
• RENE MANZOR ルネ・マンゾール