ドイツ映画の黄金時代を築いた名匠フリッツ・ラングがハリウッドで監督した、１９５３年製作の犯罪ドラマ。１人の警官の死をきっかけに、市政を牛耳るギャングとの戦いが展開。『暴力教室』のグレン・フォードが、警察を辞めてたった１人で悪の組織に立ち向かう主人公を熱演する。光と影を巧みに操った撮影方法も、ドラマの雰囲気を盛り上げる。２０１１年にはアメリカ国立フィルム登録簿に登録されたフィルムノワールの傑作。

警官のトム・ダンカンが自殺した。遺書にはギャングのラガナ一味が市政を牛耳っており、自分もそれに関わっていたと書かれていたが、彼の妻は遺書を利用してギャングを恐喝。警察へは病死と偽って報告した。死因に疑問を抱いていた警部のバニオンは、トムと駆け落ちの約束をしていた酒場女がギャングに殺害されたことから捜査を開始。だが警察上層部にもギャングの勢力が及び、バニオンは捜査から外された上、妻を殺されてしまう。

• FRITZ LANGフリッツ・ラング

• GLENN FORD グレン・フォード
• GLORIA GRAHAME グロリア・グレアム
• JOCELYN BRANDO ジョスリン・ブランド
• ALEXANDER SCOURBY アレクサンダー・スコービー
• LEE MARVIN リー・マーヴィン