東西冷戦下の東ドイツで、前代未聞の熱気球による亡命を成し遂げた２家族の実話を映画化。秘密警察シュタージの目をかいくぐり、少しずつ計画を進めてゆく過程が緻密かつスリリングに描かれてゆく。社会の息詰まる閉塞感、当時を生きる人々の心理的な抑圧も生々しく抽出され終盤のカタルシスが胸を打つ。監督は『小さなバイキング　ビッケ』のミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ、出演は『戦場のピアニスト』のトーマス・クレッチマン。

１９７９年、東ドイツ。電気技師のペーターは、手作りの熱気球で家族と共に西ドイツを目指して旅立つが、国境まであとわずかという地点で不時着。２年もの歳月をかけた計画の失敗に落胆するペーターだったが、妻と息子たちに励まされ、今度は親友であるギュンターの家族も一緒に再び気球を作りはじめる。ギュンターの兵役への服務が６週間後に迫る中、２家族は不眠不休で準備を進めるが、やがて秘密警察の捜査の手が迫る…。

• MICHAEL BULLY HERBIGミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ

• FRIEDRICH MUCKE フリードリヒ・ミュッケ
• KAROLINE SCHUCH カロリーヌ・シュッヘ
• DAVID KROSS デヴィッド・クロス
• ALICIA VON RITTBERG アリシア・フォン・リットベルク
• THOMAS KRETSCHMANN トーマス・クレッチマン