フェデリコ・フェリーニの名を一躍高めた初期の代表作。自身の故郷リミニを思わせる地方都市を舞台に、モラトリアムな日々を送る若者たちの不安と倦怠を鮮やかに描く。後にイタリア式コメディの名優となるアルベルト・ソルディの映画デビュー作。フェリーニ自身の自伝的要素も色濃い作品で、スタンリー・キューブリックが生涯のベスト映画に挙げたことでも知られる。第１４回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。

１９５０年代、北イタリアの港町。女遊びにうつつを抜かすファウスト、姉から小遣いをせびって遊ぶアルベルト、夢は劇作家のレオポルド、歌の上手なリッカルド、そして最年少のモラルド。５人の若者たちは定職にも就かず、毎日ぶらぶらと過ごしている。モラルドの妹を妊娠させたファウストは責任をとって結婚するものの、父親の自覚はまるで芽生えない。そんな自由気ままな友人たちを眺めるうち、モラルドの心に変化が訪れる。

★ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞。

• FEDERICO FELLINIフェデリコ・フェリーニ

• FRANCO INTERLENGHI フランコ・インテルレンギ
• ALBERT SORDI アルベルト・ソルディ
• FRANCO FABRIZI フランコ・ファブリッツィ
• LEOPOLDO TRIESTE レオポルド・トリエステ
• RICCARDO FELLINI リカルド・フェリーニ