『死刑台のエレベーター』で鮮烈なデビューを飾ったルイ・マル監督が、４０代を前に手掛けた自伝的作品。母親を慕う思春期の少年の性の目覚めを描く。『情事』のレア・マッセリが母性愛溢れる母親を好演。近親相姦というセンセーショナルな題材を扱いながらも、大らかなタッチで貫かれ、清々しいのも作品の特徴。アルトサックスの名プレイヤー、チャーリー・パーカーが演奏した楽曲を劇中で使用している点にも注目。

１９５４年、フランス中東部の都市ディジョン。三人兄弟の末っ子で１４歳のローランは、兄たちの影響で早くもたばこや酒を覚える一方で、性に関してはウブなままたっだ。両親の夫婦仲は悪く、ママは他の男と遊び歩いていたが、それでもローランは美人のママが大好きだった。そんなある日、体調を崩し彼は、ママと２人で転地療養に出掛けることになる。彼は、療養所で知り合った少女と仲良くなり、恋心を抱くが…。

★ヴェネチア映画祭 審査員特別賞受賞。

• LOUIS MALLEルイ・マル

• BENIT FERREUX ブノワ・フェルー
• LEA MASSARI レア・マッサリ
• DANIEL GELIN ダニエル・ジェラン
• MARC WINOCOURT マルク・ウイノクール
• MICHEL LONSDALE ミシェル・ロンズデール