名匠ジャン＝ピエール・メルヴィル監督が、推理作家ピエール・ルズーの小説を映画化。ジャン＝ポール・ベルモンドが『モラン神父』に続いてメルヴィルとタッグを組んだフィルムノワール。“いぬ”とは警察への密告者の隠語。ベルモンドがクールで超然としたムードを醸し出し、彼が果たして“いぬ”なのかという謎を巡りギャング仲間たちが葛藤する姿が描かれる。メルヴィルによる大胆な映画的実験も垣間見られるのも見どころ。

警察を出所したモーリスは、親友シリアンの協力である街の大邸宅に押し入った。だが警官隊に包囲され、仲間が殺されてしまう。何とかその場を逃れたモーリスは、シリアンが警察の“いぬ”で、計画を密告したのではないかと疑う。さらに愛人テレーズも崖から転落死したと知り、モーリスは愕然する。やがて警察に逮捕された彼は、シリアンへの復讐を誓う。一方、シリアンはモーリスが広場に隠していた宝石や札束を掘り起こしていた。

• JEAN-PIERRE MELVILLEジャン＝ピエール・メルヴィル

• JEAN-PAUL BELMONDO ジャン＝ポール・ベルモンド
• SERGE REGGIANI セルジュ・レジアニ
• JEAN DESAILLY ジャン・ドザイ
• MICHEL PICCOLI ミシェル・ピコリ
• MONIQUE HENNESSY モニーク・エネシー