『長距離ランナーの孤独』のトム・コートネイが、とぼけた味わいの主人公を演じたサスペンスコメディ。次から次へと二重スパイを巡るトラブルに巻き込まれながらも、なんとか危機を回避する姿がなんともおかしい。小悪魔的な魅力で彼を惹きつけるスパイ役を演じるロミー・シュナイダーも印象深い。『ザ・コミットメンツ』や『ネバーセイ・ネバーアゲイン』などの脚本家として知られるディック・クレメントによる初監督作品。

自由気ままに生きるオトリーは、一夜の宿を求めて親戚であるエリックの家に潜り込む。しかしその夜エリックは何者かに殺され、泥酔して寝込んでしまったオトリーは、なぜか空港で目を覚ます。彼はそのまま二人組の男に拉致され、諜報機関で取り調べを受ける破目に。なんとか解放されたものの、今度は殺し屋の手に引き渡されてしまう。実は彼らは、オトリーがエリックの部屋で手に入れた、ある秘密を狙っていたのだった…。

• DICK CLEMENTディック・クレメント

• TOM COURTENAY トム・コートネイ
• ROMY SCHNEIDER ロミー・シュナイダー
• ALAN BADEL アラン・バデル
• JAMES VILLIERS ジェームズ・ヴィリアーズ
• LEONARD ROSSITER レナード・ロシター