グレゴリー・ペックが正義を貫く弁護士を演じ、アカデミー主演男優賞を受賞した社会派ドラマの問題作。原作はピューリッツァー賞を受賞した女流作家ハーパー・リーの自伝的作品。大恐慌時代の１９３０年代を背景に、アメリカ南部に残る人種差別と偏見を子どもの目を通して描き、人間の善意と悪意を問いかける。批判精神あふれる社会派映画であると同時に優れた法廷劇であり、心温まる家族ドラマでもある。

不況の風吹く１９３２年、アメリカ南部のアラバマ州。弁護士のフィンチはここに幼い２人の子どもたちと暮らし、静かで平和な日々を送っていた。ある日、この町の農夫ボブが、黒人のトムに娘を強姦されたと保安官に訴える事件が起きる。無罪を主張するトムに対して、判事は弁護人としてフィンチを指名。不正や偏見を嫌う彼は、黒人であるトムの弁護をためらいなく引き受けるが、周囲の人々の偏見は根強く…。

★アカデミー主演男優賞（グレゴリー・ペック）、脚色賞、美術監督・装置賞（白黒）受賞。カンヌ国際映画祭ゲイリー・クーパー賞受賞。

• ROBERT MULLIGANロバート・マリガン

• GREGORY PECK グレゴリー・ペック
• MARY BADHAM メアリー・バダム
• BROCK PETERS ブロック・ピータース
• PHILLIP ALFORD フィリップ・アルフォード
• ROBERT DUVALL ロバート・デュヴァル