ヌーヴェル・ヴァーグの映画作家クロード・ベリが監督・脚本を手がけたデビュー作。自身の少年時代を題材に、ユダヤ人少年とユダヤ人嫌いの老人が心を通わせていく姿をほのぼのとしたタッチで綴る。名脇役ミシェル・シモンが頑固で気のいい老人を好演。長らく不遇の状態にあったが、本作でカムバックを果たしベルリン国際映画祭で主演男優賞に輝いた。監督にスカウトされたクロード役アラン・コーエンの瑞々しい演技も素晴らしい。

1943年、ナチスの支配下にあるフランス。8歳のユダヤ人少年クロードは、父の知人を頼って田舎へ預けられる。彼を預かることになった老人ペペは、第一次世界大戦に従軍した過去を持つ熱狂的な右翼で、ユダヤ人排斥主義者だった。自分がユダヤ人であるのを悟られないよう、クロードは細心の注意を払いながら田舎暮らしに馴染んでゆく。彼は素朴なペペと徐々に仲よくなり、年齢差を超えた友情を育むようになるのだが…。

★ベルリン国際映画祭男優賞受賞。

• CLAUDE BERRIクロード・ベリ

• ALAIN COHEN アラン・コーエン
• MICHEL SIMON ミシェル・シモン
• CHARLES DENNER シャルル・デネ
• ROGER CAREL ロジェ・カレル
• PAUL PREBOIST ポール・プレボ