近年再注目著しい“ヌーヴェル・ヴァーグの祖母”ことアニエス・ヴァルダの幻の作品を本邦初お披露目。作家である主人公が執筆している「身近な人たちを登場人物にした小説」内の出来事と、作家の周囲で実際に起きている本当の事件の線引きがわざと曖昧に描かれる。無調音楽のようなBGM、不穏なインサートカット…どこまでが現実でどこからが空想か見ている側も判らなくなる、半覚醒で軽い悪夢を見ているようなシュールな逸品。

作家の夫と美貌の妻。交通事故で夫は眉間に深い傷を負い、妻はショックで口がきけなくなる。島に移り住む2人。夫はあるトラブルからキレてホテルで関係ない人たちをボコボコにしてしまう。その間、視界が赤く染まり世界が真っ赤に見える。我に返った彼はホテル女支配人に謝罪するが、その女支配人もある時突然、痴女のように淫らに振る舞う。やはり視界は赤に。夫は、何者かが自分たちの感情を操っているのではないかと疑い出す。

※4Ｋマスターを元にしたＨＤ原版で制作した高画質版。

• AGNES VARDAアニエス・ヴァルダ

• CATHERINE DENEUVE カトリーヌ・ドヌーヴ
• MICHEL PICCOLI ミシェル・ピコリ
• EVA DAHLBECK エヴァ・ダールベック
• LUCIEN BODARD リュシアン・ボダール
• NINO CASTELNUOVO ニーノ・カステルヌオーヴォ