足ながおじさん
億万長者と孤児の恋を描いたG・ウェブスターの同名小説を、フレッド・アステアの華麗なダンスとともに描いた名作ミュージカル。
幾度も映画化、舞台化された『足ながおじさん』の中でもとりわけ愛されているのが本作。ミュージカル映画最大のスターとして戦前から君臨してきたフレッド・アステアが、『巴里のアメリカ人』の新進女優レスリー・キャロンをエスコート。衰えを知らぬキレの良いダンスと大ベテランならではのエレガントな風格が楽しめる。本作の撮影中に愛妻を亡くしたアステアは、ショックで降板を考えたが、周囲の励ましで復帰した。
【ストーリー】フランスを訪れたアメリカの富豪ペンドルトン三世は、ある孤児院で出会った快活な少女ジュリーに興味を抱く。そして友人の駐仏大使を通して、彼女を米国のウォルストン大学で勉強させるよう手配する。ただし、ジュリーには自分の正体を明かさず、彼女が卒業までの生活を手紙に書いて匿名の“ジョン・スミス”宛てに送らせることにした。彼女は学園生活を満喫し、まだ見ぬ紳士スミスを“足ながおじさん”と呼んで憧れるが…。