『十二人の怒れる男』や『セルピコ』といった社会派作品で知られるシドニー・ルメット監督ならではの、重厚かつスリリングな語り口が冴える法廷サスペンス。落ちぶれていた弁護士が、事件をきっかけに自らの職務の誇りと使命感を取り戻していくまでの内面的変化を見事に演じきった名優ポール・ニューマンの熱演は、アカデミー賞ノミネートで終わったのが不思議なほど。クライマックスの判決シーンの緊張感はまさに手に汗握る迫力。

かつてエリート街道をひた走っていた弁護士ギャルビンは、濡れ衣を着せられて以来、法曹界に不審を抱き、酒びたりの生活を送っていた。そんな彼のもとに、ひとつの案件が舞い込んでくる。それは、医療ミスで植物状態にされた患者の親族が病院を相手に起こした訴訟の原告側の弁護だった。初めは大金を目当てに引き受けたギャルビンだが、調査を進めるうちに再び弁護士魂に火がつき、保身的な病院側へ徹底抗戦の構えに出ていく…。

• SIDNEY LUMETシドニー・ルメット

• PAUL NEWMAN ポール・ニューマン
• CHARLOTTE RAMPLING シャーロット・ランプリング
• JAMES MASON ジェームズ・メイソン
• JACK WARDEN ジャック・ウォーデン
• MILO O'SHEA マイロ・オーシェイ