『脱出』『三つ数えろ』などに続き、ハンフリー・ボガートとローレン・バコールが息の合った演技を見せるハードボイルド映画。名匠ジョン・ヒューストン監督が、極限状態における人間心理を生々しく描写。ハードボイルドなタッチで主人公を雄々しく描く一方で、戦後の虚無的な雰囲気も鮮やかに醸し出す。アルコールに溺れるギャングの愛人を、悲哀あふれる佇まいで演じたクレア・トレヴァーがアカデミー助演女優賞を受賞。

戦死した戦友ジョージの遺族を見舞いに、フロリダ半島の突端キー・ラーゴを訪れた復員将校フランクは、そこでホテルを営むジョージの妻ノーラと彼の父親と出会う。しかしホテルはアメリカを追放されたはずのギャング、ロッコの根城となっており、彼の正体に気付いたフランクたちはホテルに軟禁されてしまう。折しも激しい台風が近づきつつある中、ロッコ一味は次第にその横暴さを増していき…。

★アカデミー助演女優賞（クレア・トレヴァー）受賞。

• JOHN HUSTONジョン・ヒューストン

• HUMPHREY BOGART ハンフリー・ボガート
• LAUREN BACALL ローレン・バコール
• CLAIRE TREVOR クレア・トレヴァー
• EDWARD G. ROBINSON エドワード・Ｇ・ロビンソン
• LIONEL BARRYMORE ライオネル・バリモア