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「これは間違いなく女性たちの連帯の物語」/『絶叫パンクス レディパーツ!』キャストインタビュー original image 16x9

アンジャナ・ワサン(アミーナ役)

Q:この作品に出演する前から何か楽器を演奏したことがありましたか?
A:ギターは弾くことができました。とはいっても見よう見真似で、自己流なのですが、アミーナのようにアコースティックギターを弾いていました。彼女はそこからエレキギターもプレイするようになりますね。彼女にとってパンクはまったく新たな世界でした。ですから私も何週間もかけてエレキギターを練習しなくてはなりませんでした。最初、一人で練習しているときも楽しかったのですが、その後、バンドメンバーと一緒に実際に全曲プレイしたのです。まるで本物のバンドみたいに自分たちのセットリストを即興で演奏したのですが、もう本当に最高でしたね。
Q:お気に入りの出演シーンを教えてください。
A:第1話ですね。アミーナがワイルドな創造力を膨らませる短いシーンがあるのです。彼女はいつもの自分とまったく別の自分の姿を想像するのですが、それがとてもシュールで面白いのですよ。そして私が好きなのは彼女がモノクロの映画の中にいる自分を思い浮かべるシーンです。30秒ほどのシーンなのですが、モノクロ映画の世界の中にいられて、もう1日中、いいえ、いつまでもずっと撮影していたいと思うほど気持ちがワクワクしました。

Q:レディパーツの中のお気に入りの1曲はどれですか?
A:間違いなく「フィッシュ&チップス」ですね。もしレディパーツのアルバムがあるとすれば、この曲がシングルになるはずです。この曲の中のサイラと掛け合いで歌う、“最初(アルファ)であり最後(オメガ)、任天堂でセガ(I’m Alpha. I’m Omega. I’m Nintendo Sega.)”という部分の歌詞が気に入っています。

Q:このドラマの音楽について教えてください。
A:自分の大好きな音楽と演技の両方をあわせたドラマは今回が初めてでした。今まで音楽と芝居は別々のもので、中でも音楽は個人的に楽しんでいる、いわば趣味のようなものだったのです。今回は自分と同じように音楽が大好きなアミーナというキャラクターを演じることができたことが特にうれしかったですね。自分のプレイリストを作って、監督のニダとアミーナがクローゼットの扉の裏にどんなミュージシャンの写真を貼っているのかという話をすることも今回楽しかったことのひとつです。彼女はクローゼットの扉の裏に好きなミュージュシャンの写真をたくさん貼っていますからね。
絶叫パンクス レディパーツ!

絶叫パンクス レディパーツ!

Q:このドラマがコメディドラマであることがポイントになっている理由はなんだと思いますか?
A:ユーモアとくだらなさというものの本当の良さが理解されていないと思うのです。今でも中近東の女性、黒人の女性、ムスリムの女性たちを題材に面白い笑いを提供すると、それ自体が過激だと捉えられてしまいます。女性たちのトラウマをシリアスに描くドラマが数多く存在する中で彼女たちの喜びや楽しさを描くことは、非常に良い対比にも、良いバランスにもなっていると思います。真面目なドラマも大切ですが、喜びや人間のバカバカしさを描いた物語も同じくらい大事だと思うのです。

Q:ニダ・マンズール監督との仕事はいかがでしたか?
A:最高でした。初日からニダとは何でも打ち明けることができると感じていました。心から尊敬していますし、すごい人だと感銘を受けています。監督と脚本の両方を手掛ける人の中で、どちらの才能もスキルも優れている人はあまり多くはありません。でも彼女はイマジネーションと愛との人間味あふれる世界を創り出したのです。自分がそんな世界の一部になれたことは非常に楽しかったですし、彼女の次回作が今から待ち遠しいですね。
Q:このドラマの魅力と視聴者への思いをお聞かせください。
A:誰もが間違いなくこのドラマにハマると思います。お決まりのコメントとしてそう言っているのではないですよ。きっと誰もが「誰が見ても面白いドラマだ」と言うはずですし、絶対にみんなが夢中になれるドラマだと信じているからです。これは笑って観られる楽しいドラマです。ムスリムの女性たちには自分たちを代弁していると感じてもらえたらいいですし、登場人物たちにも共感してもらえると思います。そして何よりもこのドラマを観て笑顔になって欲しいです。
絶叫パンクス レディパーツ!

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サラ・カミーラ・インピー(サイラ役)

Q:このドラマのテーマとは何でしょう?
A:このドラマは色々な物事について触れています。女性たちの連帯や、友情や愛、それに喪失や悲しみ、夢を追うこと、覚悟を決めること、音楽への愛、本物のパンクを表現することなどです。本物のパンクを表現するというのはとても大きなテーマですよね。声を上げ、アグレッシブな表現の中にはパンクとアナーキーというテーマがあるのです。他にも登場人物たちの抱く疑念の気持ちが空想的なシーンで描かれています。その中にはかなり空想的なシーンもあったりしますから、予想もできないドラマになっていますよ。

Q:なぜパンクなのでしょう?
A:今までパンクを歌ったことのなかった立場から言えることは、パンクを実際に歌うということは、自分にとって意義のあることだということですね。自分の心の叫び、その言葉に込めた真実を歌うことができる。そしてアグレッシブにもなれる。イギリス社会でパンクは反体制的な物事を表現する手段として使われてきたという点からも非常にパワフルな表現手段なのです。私たちはここにいる、私たちの叫びは大きい、そして私たちの叫びに耳を傾けて欲しいと言っているのです。
Q:レディパーツの中であなたの一番のお気に入り曲はなんですか?
A:シングルになると予想している「フィッシュ&チップス」ですね。すごく病みつきになるリズムなのです。演奏する面でも簡単な曲のひとつでしたが、特に歌詞がとても良くて、特に“帝国に壊され MTV育ち 祖国に違和感 でもフィッシュ&チップス”(broken by the empire, raised by MTV, misfit of the motherland, still fish and chips for tea)というコーラス部分が大好きです。自分の両親が外国出身者で、ここ(イギリス)で生まれた私には心から共感できる歌詞なのです。ニダがこのワンコーラスに私たちの思いを込めてくれたことも嬉しかったですし、歌うのもとてもとても楽しかったです。
絶叫パンクス レディパーツ!

絶叫パンクス レディパーツ!

Q:セットから記念品として持ち帰りたくなった物はありましたか?
A:サイラのアパートのセット全部ですね。アパートのすべてがとても素敵だったのです。もしひとつだけ、というならばみんなが集まってプレイしていた足元に敷いてあった丸型のラグにします。美しくて、ダメージもあって、とてもボヘミアンっぽいラグなのですよ。たくさんの思い出があのラグの上でできましたからね。本当に素敵なラグでした。実際、もらおうと思ったのですが、レンタル品で手に入りませんでした。でも、もしかしたらシーズン2で……。

Q:ニダ・マンズール監督との仕事はいかがでしたか?
A:ニダは私の人生で出会った中で最も素敵な人のひとりです。彼女の脚本に描かれていたキャラクターひとりひとりの描写も力強く、深みがありました。彼女自身や私たちが実際に經驗したことをたくさん脚本に盛り込んで、それがとても面白くて最高だったのです。彼女のことは尊敬していましたし、本当に素晴らしい才能のある監督です。並外れた才能の人ですよ。

Q:このドラマはどのような視聴者の心に響くと思いますか?
A:どんな人にも楽しんでもらえると思います。とりわけほかの人へ思いやりの気持ちを持ったり、持たれたことのある人なら楽しんでもらえるはずです。登場人物たちに自分を重ねたり、共感できるようなドラマですから。もちろん、そうでなくても今まで見たことのなかった世界を観られるので十分に楽しんでもらえますよ。
絶叫パンクス レディパーツ!

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ジュリエット・モタメド(アイーシャ役)

Q:どのように役作りをしましたか?
A:役作りのために、自分が好きなパンクソングとメタルソングを並べたかなり熱いプレイリストを作りましたね。撮影の前や何かをする前には必ずそれを超大音量で聞いていました。プレイリストにはノヴァ・ツインズやスリップノット、マイ・ケミカル・ロマンスといった、名曲の数々を入れていました。

Q:ドラムはどのように習得したのですか?
A:すごい体験でした。私自身はシンガーとプロデューサーでもあるので、以前からパソコンを使ったり、打ち込みドラムを使って曲を作っていたのです。ですから、リハーサルで大型のアコースティックドラムを叩いた時には自分を解放してすべてを洗い流しているような気分になりました。“ようこそ、私の支配するリズムの世界へ”と思いましたよ。驚きの経験でした。メンバーとの演奏も最高で、本当に心から楽しかったですね。今回の撮影で一番好きなことのひとつでした。

Q:あなたの好きなレディパーツの曲は?
A:「モテ髭のバシール」と「フィッシュ&チップス」が同じくらい好きですね。どちらのドラムパートもプレイするのがすごく楽しかったからです。「フィッシュ&チップス」は本当の自分でない自分を演じなければならない二面性という、すべての女性が向き合わなければならないある種の問題をテーマにしたクールな1曲です。歌詞も滅茶苦茶面白くて最高ですよ。
絶叫パンクス レディパーツ!

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Q:ニダ・マンズール監督との仕事はいかがでしたか?
A:ニダとはもうすっかり友達のように仲良くなりましたよ! 彼女は最高の人で、魅力的で、どこまでも私をサポートしてくれました。大好きです。とても素敵な人で、撮影時も必要な場合にはあらゆる感情の微妙なニュアンスをわかりやすく教えてくれました。とにかくとてもとてもクールな人です。

Q:なぜこのドラマはパンクなのでしょう?
A:パンクは自分の力で立ち上がり、自分をさらけ出すことを恐れるな、というとても大事なメッセージも込められたジャンルの音楽だからだと思います。特にイギリスは、昔から数多くの素晴らしいパンクミュージシャンたちがその名前を残してきています。その中にはスージー・スー、X・レイ・スペックのポリー・スタイリーンといった女性ボーカルをメインとしたバンドもありました。レディパーツはフィクションですが、その系統に属すると思います。
Q:このドラマでお気に入りのシーンは何ですか?
A:今のところは、私が雨の中でドラムを叩いているシーンです。スタジオセットがすごかったのですよ。自分が90年代のミュージックビデオの世界にいるのかと思いました。スローモーションのクールなシーンになりました。私の大好きなシーンですね。お気に入りのエピソードは間違いなく最終話です。

Q:衣装とメイクについて教えてください。
A:何から話せばいいでしょうね。素晴らしかったです。PC(・ウィリアムズ)はすべてのスタイルのひとつひとつにまでとても強いこだわりを持っていました。正直に打ち明けると、衣装を5着ほど借りてセットを出ようとしてあっけなく失敗したこともありましたね。それほど、自分の衣装が好きだったのです。あとこのドラマの衣装とメイクの魅力は、まるで様々なタイプのメイク、スタイルのお手本のようになっているところ、そしてタイプの違う様々な人たちが同じ目標に向かって集まっているところです。
絶叫パンクス レディパーツ!

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フェイス・オモーレ(ビズマ役)

Q:このドラマのテーマを教えてください。
A:これは間違いなく女性たちの連帯の物語であり、友情の物語です。自分以外の人のことも知ろうとする人、自分らしい人生を送りたい人へのドラマで、私はそこが好きです。はみ出し者のためのドラマです。私自身も子供の頃に少しそう感じていたので、このドラマに出演できて嬉しかったですね。

Q:レディパーツのお気に入りの1曲を教えてください。
A:たぶん、「フィッシュ&チップス」ですね。移民者であること、もしくは外国からの移民者の子供であることの気持ちを歌っているからです。この曲の中に“帝国に壊され MTV育ち(broken by the empire, raised by MTV)”という歌詞が出てきます。少し悲劇的でありながら、少し面白くもある完璧な組み合わせの歌詞だと思いますね。プレイするのが楽しかったと同時に、曲の世界観にハマりました。

Q:ベースはどのように学びましたか?
A:ベースを覚えるのは大変でしたが、撮影がすぐだったので、そんなことを言っている時間の猶予もありませんでした。まず役のオーディションを受けて、次にはもう家にベースがありました。続いてリハーサルのための練習が始まって、何時間も費やしてバンドがひとつになったのです。最後にはやり遂げた自分を誇りに思いましたよ。いいサウンドを出そうと決意して、かなり頑張りました。
絶叫パンクス レディパーツ!

絶叫パンクス レディパーツ!

Q:ドラマの中でお気に入りのシーンは?
A:エピソード6のラストシーンですね。かなり壮大でクールなシーンでした。ほかにも屋外での撮影がいくつかありましたが、本当に素晴らしかったです。車中のシーンはどれも撮影が面白かったです。何しろ熱過ぎて意識が飛びそうな状態での撮影でしたからね。いつも最後には笑っていて、全部楽しく撮影することができました。

Q:ニダ・マンズール監督との仕事はいかがでしたか?
A:ニダはボスよ。素晴らしい創造性を持った人です。現場の雰囲気を温かくしてくれますし、しっかりしたヴィジョンを持っているので、安心して彼女のディレクションに従うことができました。キャストやスタッフが仕事をやりやすいようにしてくれたのです。役作りについても自分たちで考える自由を与えてくれました。このドラマは私たち全員のチームワークの結晶です。役者は監督の意図を正確に理解して、そこに彼女がメガホンを取るのです。キャラクターやストーリーに命を吹き込むのがとても楽しかったですよ。視聴者のみなさんはこのドラマを通してニダの素晴らしさを目撃することになると思います。
絶叫パンクス レディパーツ!

絶叫パンクス レディパーツ!

ルーシー・ショートハウス(モンタズ役)

Q:レディパーツの中であなたの一番のお気に入り曲はなんですか?
A:「フィッシュ&チップス」ですね。モンタズレコード社が最初のシングルを決められるならこの曲にしたと思います。

Q:なぜパンクなのでしょう?
A:悪びれない、パワフルな音楽だからではないでしょうか。本来、パンクには政治的な色はないはずなのですが、それと同時に規範や基準を打倒する意味のあるような音楽になった。常識を打ち破り、心の声を叫ぶパンクに、いよいよ少女や女性たちが物おじせずに堂々と声を上げる時がやってきたというわけです。ですから、パンクは今言ったようなテーマを扱うのに完璧と言える音楽だと思います。

Q:このドラマはどのような視聴者の心に響くと思いますか?
A:誰もが共感できるような魅力があると思います。なぜなら誰しも夢を持っているからです。誰しも一見無理に思えるようなものを追い求めたくなるからです。自分たちを信じない否定的な人たちがいるところからこのドラマは始まります。少女たちはあらゆる困難に立ち向かいながら夢を追い求めていきます。そんな彼女たちの姿に誰もが共感するはずです。
絶叫パンクス レディパーツ!

絶叫パンクス レディパーツ!

『絶叫パンクス レディパーツ!』
原題:WE ARE LADY PARTS
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