トニー・カラン(ジェームズ王役)|インタビュー公開『メアリー&ジョージ 王の暗殺者』
『メアリー&ジョージ 王の暗殺者』で英国王ジェームズ1世役を演じたスコットランド出身の俳優トニー・カラン(『アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~』)のインタビューをお届けします。
このドラマの原作である『The King's Assassin:The Secret Plot to Murder King James I(王の暗殺者:ジェームズ1世殺害の秘密計画)』の著者ベンジャミン・ウーリーと話しました。この本はジェームズの人生について深く掘り下げています。私は彼に歴史やジェームズについて、当時の文化的、政治的なことを質問し、彼が教えてくれたことがとても役に立ちました。ジェームズは生後18カ月でスコットランド王となり、何度も命を狙われ誘拐もされたそうです。彼は恐怖の中で育ちました。彼のパラノイアにはそれなりの理由があったのです。
―ジェームズ王というキャラクターに命を吹き込むのはどんな感じでしたか?
歴史上の人物を演じたことはありますが、ジェームズ王は、舞台でもテレビでも映画でもあまり描かれたことがない人物です。大変なことでしたが、楽しい挑戦でした。
オリヴァー・ハーマナス監督と、このキャラクターについてとことん話し合いました。
ジェームズの人生はとても感動的なものであり、また激しく、破滅的でもあります。
この作品はジャコビアン時代を舞台にしているので、リアリズムを保ちつつも、現代の観客が親しみやすい作品にする必要がありました。
脚本家のD・C・ムーアが書いた台詞には現代的なものもありますが、時代劇の雰囲気を損なうものではなく、とてもフルーティーで、カラフルな言葉だと思います。
―この作品で描かれるセックスとセクシュアリティは、普通の時代劇とは違いますね。
そうですね。男性同士の関係もあれば、女性同士の関係もある。男と男、女と女、男と女と様々な関係があります。人間が衝動に駆られたときに感じる気持ちを表すことを、私たちは恥ずかしがったりはしないと思います。
―ジェームズ王と息子のチャールズ(後の英国王チャールズ1世)との関係は?
とても興味深い関係です。
長男のヘンリーは、病気で早世してしまいます。彼はシェームズ王とアン王妃にとってゴールデンボーイでした。彼の死後、次男のチャールズが後を継ぎます。しかし、ジェームズはヘンリーの死に大きなショックを受けており、チャールズに対する愛情は薄く、2人の間はギクシャクしています。
スターリング城での撮影が本当に素晴らしかったです。ジェームズ王が実際に住み、育った場所です。彼の名前が刻まれた小さな石があり、度肝を抜かれました。
エリザベス1世が戴冠式の準備をしたハットフィールド・ハウスやロンドン東部のチャーターハウスにも行きました。ジェームズがジョージに初めて会うシーンがそこでした。
実際に出来事が起こった家、城、田舎の荘園でシーンを撮影するというのは、とても貴重で素晴らしいことだと思います。
―ジュリアン・ムーアやニコラス・ガリツィンとの共演はどうでしたか?
刺激的でした!カメラが回っていないときも、楽しい撮影現場でしたよ。
ジュリアンと一緒に仕事をするのは大変素晴らしい経験でした。
ジェームズの人生にはあまり女性がいなかったんです。
彼の母親(スコットランド女王メアリー1世であるメアリー・スチュアート)は処刑され、アン王女との結婚はデンマークとの政略結婚です。そこに強烈なキャラクターのメアリーが登場し、美しい息子を差し出す―。ジェームズとメアリーのダイナミックな関係が、演じていてとても面白かったです。
ニックとは撮影中、大笑いしたことがありました。
ちょっとしたアドリブをやって、驚かせたんです。彼と一緒に仕事ができで最高でした。
メアリー&ジョージ 王の暗殺者
ドラマ公式ページ:
https://www.star-ch.jp/drama/maryandgeorge/1/
▼放送
<字幕版>10/8(火)より 毎週火曜よる11:00 ほか
<吹替版>10/10(木)より 毎週木曜よる11:00 ほか
▼配信
<字幕・吹替版>独占配信中! ※毎週水曜1話ずつ配信
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0D9D52MV7/
<ストーリー>
17世紀、エリザベス1世から王位を継承したジェームズ1世が統治するジャコビアン時代イングランド。地主階級ながら野心的なメアリー・ヴィリアーズは、暴力的な夫や質素な暮らしに嫌気がさし、容姿端麗の次男ジョージをフランスに送って、裕福な女性と結婚する社交術を習得させようとする。しかし国王ジェームズ1世が若い男性に目がないことを知ると、息子を国王の愛人にし、権力と富を手に入れるという大胆な計画を企てる。フランスから帰国したジョージは、母の導きのもとに数々のライバルを蹴落とし、ジェームズ1世の寵愛と信頼を得て、「バッキンガム公爵」として王政を司る枢密院メンバーにまで上り詰める。一方、自らも上流貴族と再婚したメアリーは、陰謀や策略を張り巡らし、ジョージと共に富と権力と称号を手に入れる。ヴィリアーズ家は宮廷で最も影響力のある一家に成り上がっていくが、政治家のフランシス・ベーコンら政敵との権力争いや敵国スペインとの確執など、彼らの成功を阻む問題が浮上するなか、次第にメアリーとジョージが対立し…。
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『メアリー&ジョージ 王の暗殺者』© Sky Studios Limited 2024.