ローリー・デヴィッドソン(サマセット伯爵)|インタビュー公開『メアリー&ジョージ 王の暗殺者』
ジェームズ王の愛人でジョージのライバルであるサマセット伯爵(初代サマセット伯爵ロバート・カー)を演じた注目の英国俳優ローリー・デヴィッドソン(『キャッツ』ミスター・ミストフェリーズ役、『グッドライアー 偽りのゲーム』)のインタビューをお届けします。
『メアリー&ジョージ』は時代劇ですが、とても現代的だと感じました。
再現ドラマ的な歴史ものではなく、エモーショナルで、キャラクターが個性的で、サイコドラマでもあります。
史実ものなので、歴史的に何がいつ起こったのか私たちは知っているわけですが、登場人物たちが何を追い求めたのか、その動機が描かれているところに惹かれました。
彼はジェームズ王のスコットランド時代からのお気に入りで、閨(ねや)の主です。王の寵愛によって、絶対的な権力を握っていますが、そこにジョージが現れ、その地位を脅かされます。
ジョージは謂わば最新のフェラーリみたいなものです。
サマセットは王の寵愛を奪われまいと、ジェームズ王を焦らしたり、癇癪を起したりして、自分に飽きさせないように必死になります。ジョージはサマセットより若く、そして圧倒的な美男子です。
サマセットは王を手玉に取っている気でいるのですが、その驕りがどれほど危険なことなのか、手遅れになるまでわからなかったんです。
サマセット伯爵と王との出会いや関係について調べました。面白いことにジョージと王の出会いとほぼ同じなんですよ。
サマセットは馬上槍試合で怪我をし、ジェームズ王が看病をしてくれて恋に落ちました。ジョージとの始まりと似ていますよね。とても優しい人で、誰もが王のそういうところを利用しようとしているんです。
この時代、この登場人物たちにとって、愛と権力は同じものだったのではないかなと思います。
サマセットが恋に落ちたのは、王が持つ権力でした。
当時、人々は愛のために結婚したのではなく、土地や権力など、さまざまな理由で結婚していました。権力はこの世で最もセクシーなものだったんです。
―オリヴァー・ハーマナス監督との仕事はどうでしたか?
素晴らしい経験でした。彼は俳優を本当に信頼してくれる誠実な監督です。すべてのシーンがまるで絵画のようでした。全部が完璧に用意されていて、僕はただ現れて、口を動かすだけで歴史に名を刻んだような気分でした(笑)
タイト!とてもきつかったです!そして見たことないようなダボダボのズボンも履きました(笑)
最初は「有り得ない!」と思ったんだけど、だんだんカッコよく見えてきて(笑)なにがクールなのかわからなくなったよ!
サマセットがよくシャツのボタンを外しているのが気に入っています。世界に「Fuck You!」しているような気がして。セクシーで、戦略的で、サマセットの野心がそこに現れていると思うんです。
(了)
メアリー&ジョージ 王の暗殺者
ドラマ公式ページ:https://www.star-ch.jp/drama/maryandgeorge/1/
▼放送
<字幕版>毎週火曜よる11:00 ほか 放送中!
<吹替版>毎週木曜よる11:00 ほか 放送中!
▼配信
<字幕・吹替版>独占配信中! ※毎週水曜1話ずつ配信
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0D9D52MV7/
<ストーリー>
17世紀、エリザベス1世から王位を継承したジェームズ1世が統治するジャコビアン時代イングランド。地主階級ながら野心的なメアリー・ヴィリアーズは、暴力的な夫や質素な暮らしに嫌気がさし、容姿端麗の次男ジョージをフランスに送って、裕福な女性と結婚する社交術を習得させようとする。しかし国王ジェームズ1世が若い男性に目がないことを知ると、息子を国王の愛人にし、権力と富を手に入れるという大胆な計画を企てる。フランスから帰国したジョージは、母の導きのもとに数々のライバルを蹴落とし、ジェームズ1世の寵愛と信頼を得て、「バッキンガム公爵」として王政を司る枢密院メンバーにまで上り詰める。一方、自らも上流貴族と再婚したメアリーは、陰謀や策略を張り巡らし、ジョージと共に富と権力と称号を手に入れる。ヴィリアーズ家は宮廷で最も影響力のある一家に成り上がっていくが、政治家のフランシス・ベーコンら政敵との権力争いや敵国スペインとの確執など、彼らの成功を阻む問題が浮上するなか、次第にメアリーとジョージが対立し…。
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『メアリー&ジョージ 王の暗殺者』© Sky Studios Limited 2024.